ラピュタの舞台になった場所?木々で覆われる遺跡・ベンメリアへの道のりは・・・
シェムリアップ二日目。
この日は、ベンメリアに行くことに。
「ベンメリア」とは、アンコール遺跡群の一つ。
真相は定かではありませんが、
ベンメリアはラピュタの舞台になった場所だといわれています。
密林に覆われている遺跡の大半は崩壊しており、
その姿が神秘的ということで人気な遺跡です。
アンコールワットに行く際には、
ベンメリアにも絶対に行きたいと思っていました。
シェムリアップ市内からベンメリアまでは、約70Km。
ベンメリアに行く方法としては、
①ツアーで行く
②トゥクトゥクで行く
③ミニバンを複数人でチャーターする
のいずれかの方法が一般的。
①「ツアーで行く」という考えは、はなからありませんでした。
個人でも行けそうだし、わざわざツアーで行く必要はないだろうと。
②「トゥクトゥクで行く」方法は、
他の旅人さんブログを参考したところ、結構ハードとのこと。
時間がかかるうえに道も悪く、砂埃がすごいらしいのです。
③「ミニバンを複数人でチャーターする」のは、
一緒に行く人が見つかればいいのですが、
わざわざ一緒に行く人を集めてまでしてチャーターしようとは思いませんでした。
行くのを決めたのも、前日の夜だったので。
考えた末に私が決めた方法は・・・
④ミニバンで行く
トゥクトゥクよりも早く行けるうえに、安く行けるというのです。
往復5ドルだとか片道5ドルだとか・・・
しかし、ミニバンで行く人は少ないようで情報も十分に収集できないまま。
「なんとかなるだろう」と市内へ向かいます。
ミニバンは、市内を8時半に出発するとのことだったので、
8時には市内に向かい、 朝ごはんに屋台で売られていたドーナツを(0.25$)。
このドーナツ、食べるともちもちしていてすごく美味しかったです!
ポンデリングよりも、もちもち・・・❤
甘いキャラメルのようなものでコーティングされ、
ごまがトッピングされています。
1個しか買いませんでしたが、もう1個買えばよかったと思ったくらい。
ドーナツを頬張りつつ、
ベンメリア行きのミニバン乗り場を探すべく、地元の人に聞きこみ作戦。
しかし、
「わからない」
「ここからはベンメリア行きのバスは出ていないよ」
「ベンメリアに行くには、トゥクトゥクに乗らないと行けないよ」
・・・・・・・・・・(*_*)
誰に聞いても、有力な情報は見つからず。
聞きまわること、約1時間。
(ミニバンで行くのは難しいのかな・・・)
と諦めモードで一度宿に戻ることに。
宿のスタッフに聞いても、
「ミニバンでベンメリアに行く方法があるなんて、知らないなぁ」
「ミニバンをチャーターすることはできるけど、50ドルかかるよ(+_+)」
「ミニバン会社の名前や電話番号が分かれば電話することはできるけど・・・」
やはり、ミニバンで行く人はなかなかいないようです。
ネットで再び情報収集しますが、
結局はっきりした情報はつかめないまま・・・
再び市内へ行き、聞きまわることに。
と、ある人によると、
「川沿いからベンメリアに行けるミニバンが出ている」とのこと。
(ここからも出ているはずなんだけどなぁ・・・)と思いつつ川沿いに向かい
話しかけてきたトゥクトゥクドライバーに聞いてみると・・・
「ベンメリア行きのバスはないよ」
「でも他の人から、ベンメリア行きのミニバンが川沿いから出ていると聞いたよ」
「ハイシーズン時には出ているかもしれない。
でも今はローシーズンだから、人も集まらないしないよ。」
「トゥクトゥクで25ドルで行ってあげるよ。
ほんとは30ドルだけどまけてあげるから」
と、そこにバイクタクシーの男性。
バイ「どうしたの?」
トゥク「ベンメリアに行きたいんだって」
バイ「あぁ、ベンメリア。バイクなら往復10ドルで行ってあげるよ」
私「なら、バイクの方が安いなぁ・・・」
トゥク「いや、彼は冗談を言っているんだよ」
もう、訳が分からなくなります(>_<)
私「ここからミニバンが出てるはず。さっき他の人がそう言ってたから!」
トゥク「ここから出ているのは、ストゥントゥレン行きのミニバンだけ」
私「それ!ストゥントゥレン行きのミニバンはベンメリアを通過する!」
探し始めて2時間以上経った頃。
やっと「ベンメリア行きのミニバンに乗れるかも!✧」と、
希望の光が差し込みました。
「ストゥントゥレン行きのミニバンなら、あっちにあるよ」
とミニバン乗り場に連れて行ってもらいますが、
ちょうど出発するところのミニバンは満員とのこと(;_;)
なんとしてでもミニバンに乗りたい私は、1時間後のミニバンを待つことに。
乗車料は、
最初は「7ドル」と言われましたが、
途中で「やっぱり5ドルでいい」と言われました。笑
ミニバンを待つこと1時間・・・
いざ案内されたミニバンに乗り込むと、私以外は全員地元の人たち。
ほぼ満員のミニバンは走り出します。
初めに宿を出てから3時間半。
やっとミニバンに乗ることができ、安堵。
と同時に、ミニバン探しに疲れた私は次第に眠くなり・・・
バスの中で熟睡。。
そして出発から1時間半強経った頃、
ようやくベンメリアのチケット売り場に到着。
ミニバンの運転手さんにお礼を言い、
チケット売り場でチケット(5$)を購入します。
チケット売り場で入り口を聞くと、
「遠いから運転手に連れて行ってもらいな」とのこと。
再び、まだ出発していなかったミニバンにお願いして乗せてもらい、
入り口まで連れていってもらいました。
確かに、チケット売り場から入り口までは結構な距離がありました。
そして来ました、ベンメリア!
ベンメリアは森の中にあるので、緑がいっぱいで気持ち良いです。
マイナスイオンたっぷりの道を抜け・・
遊歩道を歩くと・・
がれきと木々に囲まれた遺跡が見えてきます。
遺跡の崩れようは半端なく、周りにはがれきがたくさん
がれきの中から伸びる木
自然の力を思い知らされます
灰色の古びた遺跡に緑が映えて、とても綺麗
「ガラガラガラ・・・!」と、まるで音が聞こえてきそう
木の根で全面覆われています
遺跡を覆う木々の迫力が凄く、遺跡に茂る緑の草が映えて綺麗。
ベンメリアはまさに、自然と一体化した遺跡でした。
ベンメリアには、
勝手にガイドしてチップを請求する偽(?)ガイドがいると聞いていましたが、
私は遭遇することなく。。
帰りのミニバンは14時を境に一気に数が減るとブログで見たので、
ベンメリア観光は14時前には切り上げ、帰りのミニバンを探すことに。
滞在時間は1時間もなかったですが、
帰りの移動手段がなくなることが怖かったので・・・(゜-゜)
帰り道、
「ブヒブヒ」鳴き声が聞こえたので足元に目を向けると、
そこにはブタが。🐽
周りを見渡すと、何匹かいました。
こんなにもナチュラルにブタ🐽を見たのは、初めて。笑
歩いていると、雨が降ってきました。⛆
さっそく、昨日買った折り畳み傘が大活躍。
買っておいて、本当に良かったです!
雨のなか傘をさして大通りに出て、いつ来るかわからないミニバンを待ちます。
待ち始めて10分くらい経った頃・・・ある車が止まってくれました。
「シェムリアップ?」と聞くと、
「そうだよ、乗りなよ」
よかった~!!(>_<)✧
30分は待つことを覚悟し、
最悪ミニバンをつかまえられないことを想定していましたが、
待つこと10分で乗せてくれるミニバンに出会うなんて、
私は本当にラッキーです。
ミニバンの中にはドライバーの他に、中国人女性が二人。
乗せてもらったミニバンは地元の人たちが乗るようなミニバンではなく、
彼女たちが個人的にチャーターしているものでした。
そんなところに私を乗せてくれ、本当に感謝です。
乗せてくれた運転手さん、中国人の方々にお礼を言い・・・
「このミニバンに乗ることができて、本当にラッキーだわぁ」
と言うと、
「君は僕と会えて本当にラッキーだよ」
と運転手さん。
途中、運転手さんが肉まんを2個買って「食べなよ」と1個くれたり(>_<)
至れり尽くせり・・・
肉まんにはお肉とゆで卵が入っており、とても美味しかったです。
運転手さんは、
以前はサムソンでエンジニアとして働いていたけれど、
マレーシアへの海外赴任を命じられ、それが嫌で運転手に転職したのだとか。
中国人観光客が多いため、中国語を勉強し始めて2年とのことでしたが、
始めて2年とは思えない位に中国語がぺらぺら。
そんな運転手さんを見て、「私も語学を学びたい!」と強く思いました。
モチベーションが、日本に帰ってからも続けばいいのですが・・・!
結局、運転手さんは宿まで送ってくれ・・・
乗車代は「3ドル」と聞いていましたが、
感謝の気持ちでいっぱいだったので、5ドルお渡ししました。
そんなこんなで、
最初から最後までヒヤヒヤだったベンメリアの旅。
後々調べてみると、VERTRAでベンメリアのツアーが35ドルであるようで・・・
車で行くことができてガイドさんもついているようだし、
午後のプランなら夕日も見れるようなので、
事前に知っていたらツアーで行ったと思います(^^;)
私はミニバンで行ったため移動には苦労しましたが、
ベンメリアは行って本当に良かったです!
翌日は、アンコールワットでの朝日鑑賞。
早起きするため、早く就寝したのでした。🌙